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この間に氷河は1日平均35センチも後退したことになる。
このポーテイジ氷河が製造した氷山だが、これほど手軽に氷山群が見られる場所も貴重だ。
この湖はアンカレジから東南東80キロに位置する。
私たちはその夜のオン・ザ・ロック用に、氷山の氷を割って持ち帰った。
あの音も楽しみだ。
アラスカ最後の夕食は中華レストランを予約していた。
というのは、アラスカ名物のキング・クラブ(タラバガ二)を日本式に二杯酢で食べるため。
普通、ホテルのレストランなどでは、洋式でマョネーズやケチャップをかけて食べるが、中華レストランには醤油も酢もあるので、前に来たときに試しておいた。
これが大好評で、タラバガ二をタラフク食べて大いに盛り上がった。
9日間の「アラスカ大自然にふれる旅」は大成功裡に終わった。
アラスカに行ったら、北極圏のエスキモーの村を訪ねたいものだ。
だが、日程、航空特別料金、宿舎、低温などの問題をクリアしなければならない。
エスキモーの居住地として知られるのはバロー、コッッビュー、ノームなどだが、いずれも観光客は空路以外に行く方法がない。
私は幸いにも最北端のバローを、2度訪ねるチャンスに恵まれた。
2度目のツアー「アラスカ北極圏への旅」(1983年7月)から紹介することにしよう。
アンカレジから(ロー行きの中型ジェット機に乗り込むと、なんと座席は前方の半分だけで、後部はシートを外して、荷物がぎっしり積み込まれていた。
おそらく北極の基地へ送る食料、燃料、器材などだろう。
50人ほどの乗客は私たち9人の日本人以外は、自分の国の最北端のツァーを体験しようとするアメリカ人ばかりだった。
フェアバンクス経由でバローまでは約2時間半の飛行。
空港前にはバスもタクシーもあるのにびっくり。
足ならしのため歩いてホテルヘ・案内されたのは、その名もトップ・オブ・ザ・ワールド・ホテル。
枇界のてっぺんにあるホテル、というわけだ。
夏は早くから予約しないと部屋がとれない。
同じ系列のインもある。
ホテルの狭いロビーを威圧するかのように、大きなホッキョクグマのはく製が置かれている。
バローでは5月中旬から8月初めにかけて、84日間も太陽が沈まない。
「時計を見て夜と決めたら、カーテンを閉めて暗くして寝ないと、明日にこたえますよ」といっても、ミッドナイト・サン(真夜中の太陽)に興奮して、外に出て散歩したり、子どもや犬と遊んだりして誰も帰ってこない。
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